この記事でわかること
● 大地を守る会と宗教の関連性
● 大地を守る会が怪しくないという根拠
● 執拗な勧誘を招かないためのコツ
大地を守る会は、有機野菜など自然食品の宅配サービスを行う企業です。有機農産物の宅配システムをスタートしてから40年近く経ちますが、「怪しくないの?」という声を聞きました。
結論、大地を守る会は全く怪しくありません。
ただ、その友人の立場になって考えると、怪しく感じそうなポイントがあるようにも思ったので、本記事を執筆することにしました。
怪しく感じそうな理由と、その理由が怪しさにつながらない根拠、そして「やっぱり怪しかった!」と誤認しないための方法を紹介します。
◎本記事執筆者◎ ミホ
野菜ソムリエ。出張惣菜店やこどもテーブルの運営経験あり。
現在は、入会しているのは大地を守る会&秋川牧園。食べチョクコンシェルジュの定期利用など、用途に応じてさまざまな宅配サービスを使い分け中。
大地を守る会とは?
大地を守る会は、有機野菜や添加物に頼らない加工品、オーガニック素材の生活雑貨など、安全性の高い食材や雑貨を宅配するサービスです。
2017年に大地を守る会は、物流センターやカスタマーサポートの共同運営、物流資材の共通化などのメリットを見据えて、オイシックスと経営統合。
さらに2018年には、らでぃっしゅぼーやと経営統合し社名を「オイシックス・ラ・大地」と変更します。
大地を守る会は上場企業の1サービス。
IR情報は公式サイトでも公開されていて、誰でも見られるよ。
<大地を守る会の会員種別と諸費用>
定期会員 | 一般会員 | |
---|---|---|
会員登録料 | 0円 | 0円 |
年会費(利用料) | 月払い180円 または 年払い1,000円 | 0円 |
商品価格 | 10%オフ | 定価 |
ポイント | 貯まる | 貯まらない |
会費にまつわる諸費用においても、大地を守る会はとてもリーズナブルな価格設定だと思います。
ちなみにお試しセットはリーズナブルどころか破格の価格設定。詳細は次のボタンからご確認ください。
大地を守る会の料金関連が気になる方は、次の記事も参考になると思います。
宗教?極左?大地を守る会と一緒にググられる怪しいワードを解説
まずは、ネットの検索ワードから、大地を守る会が怪しいと思われている理由を探ってみましょう。
「大地を守る会」「怪しい」での検索で、関連キーワードとしてサジェストされたのがこちら。
大地を守る会を自然農法を推奨する宗教・世界救世教と混同するのは誤り!
やはり、もっとも気になるのは「宗教」ですよね〜。
調べてみると、大地を守る会が無農薬を推奨しているため、自然農法を推奨している宗教とつながっているのでは?と思っている人がいる模様。
混同されていそうなのは、世界救世教という宗教団体です。世界救世教の創始者は、岡田茂吉氏。
岡田氏は1935年に「作物に肥料を使うのは誤りである」と説き、無農薬・無肥料を原則とした自然農法を実践し、教団の教えとして広めたと言われています。
世界救世教は、教会と布教所を合わせると500近くあり、教師は3,676人、信者は454,948人*に及ぶ大きな団体です。
* 文化庁が発行する『宗教年鑑』令和4年版の情報。
大地を守る会が「宗教」と一緒に検索されるのは、おそらく「連想」による誤認
世界救世教→自然農法→有機農法→大地を守る会と繋がり、「大地を守る会って宗教っぽい!」のイメージができたのでしょう。
ですが、世界救世教と大地を守る会は、異なる団体です。あちこち調べまわりましたが、関係やつながりは一切見つけられませんでしたよ。
大地を守る会が極左と思われるのは初代会長に起因
「大地を守る会 極左」のワードも結構インパクトがありますよね…。
極左を疑われるのは、大地を守る会が極左として知られる藤本敏夫・加藤登紀子夫妻とのつながりがあるというのが理由のようです。
大地を守る会の初代会長は、元全学連委員長の藤本敏夫氏。過激なアジテーションや演説を繰り返し、防衛庁へ突入したことで服役の経験もある方です。
大地を守る会の発足時は、食材の運搬費をはじめ経費がかさみ困窮していたのだそう。同じ頃に藤本敏夫氏との繋がりができ、パートナーである加藤登紀子さんから支援を受けました。つまりこの関係が、藤本敏夫氏が大地を守る会の初代会長に就任した理由です。
加藤登紀子さんもSNSでたびたび炎上していますし、左翼だとの声もありますね。とすると、藤本敏夫・加藤登紀子夫妻が大きく関わる大地を守る会も、極左のイメージがつくのは致し方ないかもしれません。
大地を守る会は極左とは言いきれない
ただ、大地を守る会まで極左であると判断するには、根拠としては不十分なように思います。
現に、藤本敏夫氏・加藤登紀子さんとの繋がりは、大地を守る会自らが開示しています。
参考:【第5話】藤本敏夫・加藤登紀子の登場、そして伝説のフェアへ(大地を守る会公式サイト)
もし、大地を守る会が極左であるなら、二人との繋がりを開示するのはややリスキーですよね…。
大地を守る会は極左でないからこそ、公表できるのではないかというのが私の見解です。
そもそも、大地を守る会は
日本の第一次産業を守り育てること、人々の生命と健康を守ること、持続可能な社会を創造すること
をミッションとする企業です。
極左でないと叶えられないビジョンではないですし、極左である必要性はそこまで高くないように思います。
続いて、私個人が感じた「怪しさを感じさせるポイント」について解説していきます。
ミホの見解①「大地を守る会というネーミング」が怪しいのか?
私がもっとも怪しさを感じさせていそうと思ったのが、サービス名に「会」が付いているという点。
「会」って、企業よりも団体のようなイメージだよね。
人によっては「宗教チック?」と感じるかもしれませんね。ただ、先ほど記したとおり、大地を守る会は宗教団体ではありません。
大地を守る会の始まりは青空市
大地を守る会の始まりはおよそ半世紀前。高度成長期の直後のことで、急激な成長の中で生まれた歪みに対する疑念が少しささやかれ始めているころでした。
大地を守る会の発足者・藤田さんもそのひとり。
藤田さんを突き動かすきっかけになったのは、シューマッハー著『スモール イズ ビューティフル』や有吉佐和子著『複合汚染』で記されている、
「生産性を追い続けることは人間の幸せにはつながらない」
「農薬や化学肥料の使用が社会や人間を蝕んでいる」
という内容なのだそうです。
農家に聞き込みをすると、生産者さんは「農薬を使った野菜でないと市場に出せない」という状況にあることがわかったのだそう。そこで始めたのが、見た目の良くない野菜への販路となる「大地を守る会」。
最初の販売場所は団地の敷地内だったそうです。市場に出せない見た目の悪い自然栽培野菜を、周辺の住民に直接売ったのだと言います。
その時の合言葉が、あの有名な「農薬の危険性を100万回叫ぶよりも、1本の無農薬の大根を作り、運び、食べることから始めよう。」というフレーズ。
大地を守る「会」というネーミングだと、買い手も当事者のような感覚になる
これは私の推測ですが、「自分が社会を変える」というよりも、「みんなでやろう」というような意識が強かったのではないかと思います。
「会」という言葉はとても身近で、サークルのような雰囲気も感じます。
「I(私)」ではなく「We(私たち)」の気持ちだったからこそ、大地を守る「会」というネーミングにしたのではないかと考えます。
実際、日常的に付き合いのあるようなご近所さんが青空市へ野菜を買いに来たかもしれないということを推察すると、フレンドリーな印象は大事です。
大地を守る会は、青空市からスタート。
親近感の湧きやすいネーミングだけれど、怪しいポイントは一切なし。
ミホの見解②「薬に頼らない」ってのも人によっては怪しく感じる?
薬に頼らない農業や酪農を推奨している点も、怪しさを感じさせる一因ではないかと思いました。
食材は、ご近所のスーパーで買うのが今なおスタンダード。大地を守る会発足当時は、今以上に農薬などの薬を危険視する声は少なかったのです。
そんな中で、生産者と議論を重ねて使用不可の農薬リストを作ったり、成長調整剤も除草剤も使わない食材のみを取り扱うような姿勢を取ったのが大地を守る会。人によっては、奇異に映るでしょう。
日本でのインターネットの運用開始は1984年。
2000年代になるまでは、ネットも怪しいものって印象があったね
半世紀前の設立当初は画期的な取り組みとして捉えられることもあったと思いますが、自然に寄り添った食は今ではSDGsの一環です。これから怪しさは、ますます払拭されるはず!
薬に頼らない1次産業は、特に創業時は画期的だった。
もっと理解が広がり流通量が増えれば、怪しさはどんどん薄れるはず。
ミホの見解③「実店舗がない」から、怪しく感じられやすいのでは?
大地を守る会が実店舗を持たないというのも、「大地を守る会が分からない!なに?」という怪しむ気持ちを後押ししているかもしれません。
都心の商業施設であれば、食料品売り場に大地を守る会のコーナーが設けられていることもありますが、それでも野菜が少し置いてある程度。
ブランドの世界観を感じさせるほどではないので、大地を守る会の雰囲気を感じ取りにくいでしょう。
昔は対面販売もあったけど、今の本業・宅配サービスでは顔が見えない
1970年代は青空市や百貨店でのフェアも行われていましたが、宅配サービスをはじめた1985年以降は宅配サービスにシフトしていきます。
大地を守る会は、宅配サービスの中でも老舗中の老舗。
有機野菜にこだわった宅配サービスの始まりとも言われているよ。
共働きが増えて、大地を守る会の宅配サービスは大成功。しかし同時に、顔が見えない不安感が出てきてもおかしくないですよね。
会員にならないと「大地を守る会を感じにくい」。だから「怪しい」イメージが生まれるのは、ゼロではないと思います。
宅配してくれる方は至極フレンドリー!好印象しかない
人によっては、「宅配ってどんな感じ?」「押し売りされない?」とか心配になるかも。自社便の場合、大地を守る会の方が直接届けてくれるのですが、とてもフレンドリーです。
うちに来てくれるお兄ちゃんは、「大地で〜す」っていつも元気。
「冷凍でーす」「こちらは常温でーす」と言って、ひとつひとつ渡してくれたら、「またお願いしまーす」と言って次のところへ向かわれます。
時々、娘のツッキーがいたりすると「可愛い時ですね〜」なんて言って、パパの顔をのぞかせたり。
つまり、押し売りとかは一切なし!ちなみに不在の時は、専用のボックスに入れて玄関前に置いていってくれます。ボックスは翌週返却すればオッケー。
ちなみに、ヤマト宅急便で送ってもらうこともできます。
でも、個人的には大地を守る会の宅配の方から直接受け取るのが好み。段ボールゴミが出ないし、何より、宅配のお兄ちゃんから元気をもらえる!
「大地を守る会って、こういう会社なんだな〜」と感じつつ、安心感を得られます。
実店舗がないので、入会しないと大地を守る会のイメージを抱きにくい。
でも、宅配のお兄ちゃんは適度にフランクで好印象。
「大地を守る会のお試しセットを購入すると勧誘が激しい」は誤り!
大地を守る会のお試しセットをお願いしたいと思っても、人によっては「勧誘の鬼電が来たら厄介…」という気持ちになるでしょう。これは、「怪しさ」というよりも「疑惑」だとは思いますが。
実際、お試しセットが届くと、人によっては電話が複数回かかってくることもあるようです。現に、私の母には複数回かかってきました(多分また電話が来るだろうと、私は読んでいる)。
ただ、電話が1回きりの人と、複数回の人には決定的な差があるようです。
■勧誘の電話が1回の人
入会する意思がないことを、1回目の電話で明確に伝えている。
(例)私には合わないと思いました。
思っていたのと違っていました。
■勧誘の電話が2回以上かかってくる人
入会する意思があるのかないのかが、分からない伝わり方になっている。
(例)今は、いらないかな〜 →少し経ったら入会したいということ?
もう少しお得ならいいなと思ったけど… →お得なキャンペーンを案内して欲しいということ?
おそらく私の母は「今は、いらないかな〜」
「もう少しお得ならいいんだけど」と言っている…
大地を守る会には確かな価値があります。だから私が電話で案内する担当者だったら、「タイミングや内容を改めて案内して欲しいニュアンス」を受けたら、再度連絡するだろうと思います。
ですが、合わないものは合いません。別記事でも書きましたが、お試しセットを試した当時の私も、大地を守る会は合いませんでした。
合わなかったら「合いませんでした」としっかり伝えましょう。
言葉を選んだりクッション言葉を使ったりと気を遣うのは大事。でも、伝わるように伝えるのは、もっと大事だと思います。
お試しセットを頼んだ後、合わなかったら「合わなかった」ときちんと伝えよう!
そうすると、勧誘の電話は1回で済みます。
口コミを紹介!怪しいかは大地を守る会利用者に聞くのが早い
Twitterで大地を守る会の利用者の方の口コミをチェックしてみました。参考になりそうな内容を、ピックアップして紹介します。
大地を守る会の利用者レビュー!ポジティブな口コミ
- 生桜えびと生しらすが美味しかった
- 品数が多い。調味料だけでもたくさんある
- 大地を守る会の食材は、とても美味しいかった。少しお高めだけど、やっぱり違う
- 大地を守る会は、消費者と生産者の交流ツアーをしているのが独特。放牧牛に触れて学べる貴重な機会
大地を守る会の利用者レビュー!ネガティブな口コミ
- お試しセットを頼んだら営業電話が何回か来た
- 野菜を食べたけれど、正直スーパーのとそんなに味は変わらないと思った
- 高いから継続しない
賛否両論ありますが、「怪しい」といった声は一切見られませんでした。サービスに納得したら利用する、合わないと思ったら利用しない、ただそれだけのようです。
怪しさ払拭!大地を守る会が気になるならお試しセットにトライ
ここまで読んでくれたのは、きっと大地を守る会が気になっていることの何よりの証でしょう。
気になるなら、何より試すのが一番です。大地を守る会には、お得すぎるお試しセットがあります。
ちなみに私がお試しセットを受け取った時のファーストインプレッションは、
「こんなにたくさん入っているなんて驚き!」
「あれ、野菜の見た目が思ったほど悪くない」
でした。
農家さんが工夫を重ねているからこそ、見た目もどんどん良くなっているのでしょう。形が揃っていると、調理がしやすいというメリットもあります。
そして、大地を守る会のお試しセットには、野菜だけでなく卵やお肉、加工食品も入っていました。
薬に頼らない卵やお肉類をいただけるのは貴重だと思います。そしてもちろん、味がすごく良い!
まだ試したことがない人はぜひ。次のバナーの遷移先でも、詳細の確認&申し込みができます。
「怪しい感じ」は、考えるよりも体感した方が、よりクリアに払拭されるはずです。
まとめ|「大地を守る会が怪しい」は誤認!大地宅配は思いの強いサービス
本記事では、大地を守る会が全く怪しくないということを、利用歴4年目のミホが紐解いてきました。
大地を守る会の怪しいイメージの背景には、「より良い食のあり方を知ってほしい」という熱い思いがあります。
この記事をきっかけに、あなたの家族の食がさらに豊かになったら嬉しいです。
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