言うことを聞いてくれない我が子に耐えきれず…怒鳴ってしまった!
後から押し寄せる後悔の波は数知れず。
怒鳴ってしまうのって私だけ?という方に、怒鳴ってしまった時の対処法や、怒鳴ることを繰り返さないための方法を紹介します。
子どもを怒鳴ってしまうパパママは多い
子どもに怒鳴ってしまった経験のある親は多いと思います。
「口調が強かったかな」と後になって気づくこともよくある
実際にインターネット上でも、子どもに怒鳴ってしまって後悔したという声はたくさん寄せられています。
- ダメと言ったばかりのことをすぐに繰り返す
- 放っておくと食事に1時間も2時間もかかる。そしてイライラが募る…
- イヤイヤを繰り返されると、我慢していても限界になる
それで声を荒げちゃう。
声を荒げると大きな声で泣かれて、嫌な気分が余計にこみ上げる。その後、急にいわゆる「良い子」になったりすると、「私は怒鳴ったのに…子どもに気を遣わせて何やってるんだろう」と惨めな気持ちが込み上げたり。
後になって、「まだ小さいから仕方ないのに」とか「お友達のお母さんは、こんなんじゃないんだろうな」とか思って自己嫌悪に陥ることもありがちだと思います。
他のご家庭の内情は、見えにくいものだよね
でもどうしたら良いかわからない。どうしようもない。
私もそんなことを経験した一人です。あなただけじゃない。私も同じです。
パパママが怒鳴ることで起こる子どもへの悪影響
子どもは小さければ小さいほど、一番近くにいる大人の影響を大きく受けて育ちます。
少しずつ社会との関わりが増えるにつれ、さまざまな人や環境に影響されるようになりますが、生を受けた時にいちばん近くにいる存在であるパパママは子どもと長く、深く関わるわけなので、子どもへの影響力がもっとも大きい存在と言っても過言ではないでしょう。
だからまず、怒鳴ることで子どもにどんな影響があるのかを具体的に知っておくのは、パパママの責務かなと思います。
頻繁に怒鳴ると子供の脳の発達に悪影響を及ぼす
怒鳴ることの悪影響としてまず知っておきたいのは、脳への悪影響です。頻繁に怒鳴られると、脳の発達に影響が及ぶという研究結果があるよう。
脳の発達に影響が生じることで、精神の成長も妨げられ、攻撃的になったりうつになったりすることもあると言われています。
怒鳴られて育った子どもは自己肯定感を得にくくなる
怒鳴られた子どもは、「なぜ怒鳴られるようなことになったのか」を考える前に、「怒鳴られている」という高圧的な態度そのものを感じ萎縮します。
私自身の記憶を振り返っても、怒鳴るような口調で「今言ったばかりなのになんで同じことするの!」と言った後、子どもは「だってね…」と理由を考えたり説明したりするのではなく、泣きそうな顔をして言葉を失っていました。
思い出すだけで辛い…なんであんな言い方したんだろう
萎縮すると、「僕はダメ」「私はダメ」という印象が強く残るばかりで、自己肯定感を感じにくくなります。
「自分のしたいこと」より「怒られないこと」を優先するようになる
子どもは大人の目に見えている以上に工夫したり感じたりしているものなので、一度怒鳴れると「もう怒鳴られたくない」ともちろん思うものです。
その気持ちが募ると、行動する前に「これは怒鳴られるかな」」と一歩立ち止まって考え、「怒鳴られるか」「怒鳴られないか」を行動基準にします。
親としては、その子が本来持っている思いや感じたことを尊重したいですよね?でも、子どもは怒られると、「怒鳴られないかどうか」を良し悪しの判断基準にしがちなんです。
自由に思うまま、生きて欲しいよ
子どもも「怒鳴る」子育てを繰り返す可能性がある
「子どもを怒鳴ってしまう」と悩んでいるあなたは、ご自身のお父さんまたはお母さんに怒鳴られて育ってきてはいませんか?
私たち大人は、「子育ての正解」を知らずに子を授かり親になります。(そもそも子育てというのは、正解もないものだと思います。)
子育てをしている方がごく身近にいない限り、子育ての事例を深く知ることなく親になります。
良くも悪くも、「自分がどう育てられてきたか」しか子育ての見本がないのです。
怒鳴られて育った子どもは、怒鳴る子育てを学びます。
「親に怒鳴られたのが嫌だったから、私は怒鳴らないようにしよう」と反面教師にできることもありますが、そうでないパターンも多くあるのです。
後悔だけじゃない!もしも子どもを怒鳴ってしまった時の対処法
子どもを怒鳴ってしまったら、次の対応をしましょう。
怒鳴ったことを子どもに丁寧に謝る
怒鳴るほどに嫌な気持ちになったとしても、怒鳴る必要はなかった。
怒鳴ることそのものはよくない。それをわかっているけれど、間違ったことをしてしまった。
怒鳴ったことで不必要に嫌な気持ちにさせてしまった。
パパママから子どもに「ごめんなさい。」を真摯な気持ちで言いましょう。
子どもだって人間です。きちんと丁寧に謝るべきだと思います。
パパママだって人間です。失敗だってします。
なぜ怒鳴ってしまったのか、きちんと言葉で伝えましょう。怒鳴った直後でなくても構いません。後悔した瞬間が謝り時です。
怒鳴らないようにセルフコントロールしたら子どもにも伝える
怒鳴った後は、「もう怒鳴らないように」と意識するものだと思います。
そんな風に、過ちを犯さないよう自分自身が努力していることは、よく子どもに伝えるようにしています。
「食べるのが遅いって昨日の朝、怒鳴っちゃったでしょ。だから今は怒鳴らないように言い方を考えてみたんだ」など。
過ちを正そうとしている親の姿勢を伝えるのは、意義のあることです。
子どもも「僕も・私も●●しちゃったけど、頑張ろう」と思ってくれるはずです。
これを言うと、子どもは一瞬「ぽかん」とするんだけど、行動意欲がすぐ上がる感じがする
ちなみに子どもに「これやめてー!」ということがある場合、「怒鳴らないように頑張っている」宣言をするのは、怒鳴るよりもずっと効果てき面です。笑
子どもを怒鳴ってしまうのはパパママの心のSOS
怒鳴ってしまうパパママに共通しているのは、「怒鳴ろう」と思って怒鳴っているのではないということ。
そして、怒鳴るのが良いことだという考えを持っている人も、本記事をここまで読んでくれている読者の中にはほとんどいないのではないかと思います。
「怒鳴る」のは、「怒鳴るほどに困ってしまっている」ということです。パパママの心がSOSを出しているサインなんです。
同じことをされても、怒鳴らずに無理せず笑っていられることもありますよね?
怒鳴る原因は、必ずしも子どもにあるわけではありません。
- パートナーに対する不満が溜まっている
- 仕事がうまくいっていない
- 金銭面で不安がある
- 体調が悪い
- ストレスが溜まっている
など、思い当たるふしはありませんか?
「怒鳴る」のは心に余裕のないサインですので、
怒鳴ってしまった場合に見つめて欲しいのは「子どもとの関係」よりも「自分自身の心の状態」です。
ご自身の心のバランスが取れない状態だと、育児ストレスは限界を迎えやすく怒鳴りやすい状態が続きます。
ひとり時間を作ったり、カウンセリングを受けたりするのも良いですし、心に余裕を持てない原因がわかっている場合は改善するためにアクションを起こすのも良いでしょう。
怒鳴るよりも笑う方がいい!子どもとハッピーな毎日を過ごそう
本記事では、怒鳴ると子どもにどんな悪影響があるか、実際に怒鳴ってしまった後どのようにすれば良いかについて紹介しました。
怒鳴ってしまった後、悲しい気持ちにさせてしまったからといって特別なことはする必要はありません。むしろ、朗らかな日々をたくさん重ねることが、怒鳴ってしまったことへの何よりのお詫びになると思います。
まずは自分自身を労って、子どもとの貴重なひとときをより豊かに過ごしていってくださいね。
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